看護師がスキルアップを目指す資格の一つに「認定看護師」という資格が存在します。
日本看護協会が認定している資格で、2014年時点で14,263人の認定看護師が現場で活躍しています。
資格が誕生してから20年程度しか経過していないので、まだまだ資格所得者は少ないですが、ニーズの高まりから毎年増加傾向となっています。
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認定看護師制度
認定看護師制度は、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践ができる認定看護師を社会に送り出すことによって、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上をはかることを目的として誕生した資格です。
また、認定看護師と同じような資格で専門看護師という資格も存在します。
簡単に違いを説明すると、認定看護師は
「臨床現場におけるエキスパート」とした位置付けです。一方、専門看護師は
「看護ケアのスペシャリスト」としての位置づけになっている資格です。
専門看護師の関する詳細は下記のページでチェックしてください。
認定看護師のニーズ
近年、医師不足や医療技術の高度化、高齢化社会の到来により、看護師の必要性は非常に高まっているのが現状です。
認定看護師は、一般の看護師よりも特定の分野に特化した知識・経験をもって集中的なケアを実施することができるだけでなく、
看護者に対する指導などの幅広い業務を行うことができるので、今後さらにニーズが拡大すると予想されています。
認定看護師の役割
認定看護師は特定の看護分野において、「実践」「指導」「相談」の3つの役割を果たすことが期待されています。
1)実践
個人、家族及び集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する役割
2)指導
看護実践を通して看護職に対し指導を行う役割
3)相談
看護職に対してコンサルテーションを実施する役割
認定看護分野
認定看護分野とは、高度化・専門分化する保健、医療・福祉の現場において、熟練した看護技術や知識を必要とする看護分野として制度委員会が認めた分野を指します。
現在、救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、訪問看護、感染管理、糖尿病看護、不妊症看護、新生児集中ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、がん放射線療法看護、慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護の全21分野が特定されています。
認定看護師になるには
認定看護師になるには、まず日本国内の看護師免許を取得する必要があります。
そして看護師免許取得した後、実務研修が通算5年以上(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)あれば、認定看護師教育機関で学ぶことができます。
認定看護師教育機関の課程(6か月・615時間以上)修了することで認定審査(筆記試験)を受験することが可能になります。
認定審査を受けて合格することができれば、晴れて認定看護師の認定証が交付されます。
5年毎の更新手続きがあり、看護実践と自己研鑽の実績について書類審査によって更新審査が実施されます。
認定看護師の資格を取得するメリット
認定看護師の資格を取得した際に期待できるメリットは下記のとおりです。
重要なポジションを任させる
認定看護師の資格を取得しているということで、
病院内でも重要なポジションの仕事を担う場合もあり、職位自体が上がることも期待できます。
給与がアップする
認定看護師の資格を高く評価している病院施設で勤務している場合は資格を取得することで手当として給与がアップするケースがあります。
自信を持って看護ケアができる
専門知識やスキルを習得するだけでなく、公的な資格を取得したという自信を持つことができ、やりがいを感じながら日々の業務をこなすことができます。
認定看護師の資格を取得するデメリット
一方、認定看護師の資格取得におけるデメリットは下記のとおりです。
資格を活かせない職場も存在する
認定看護師を必要としていない勤務している場合は活躍するポジションがなく専門知識やスキルを活用することができないケースがあります。また給与もアップしない病院も存在します。
資格取得に費用がかかる
専門の教育機関で約半年間に渡って学ぶことになるため、授業料や受験費用、教材費などを含めると合計約120万円ほどの費用がかかります。
以前より業務が増加する
人手が少ない病院施設で勤務している場合は資格を取得することで通常の看護師の仕事をしながら専門の分野での看護業務を兼任されるケースがあり以前よりも仕事量が増加する恐れがあります。
まとめ
認定看護師制度の歴史は浅く、多くの病院・施設においても役割や地位などが確立されていないのが現状です。
しかし、
今後の医療技術の発展や医師・看護師不足の観点から、さらに認定看護師のニースが高まることは容易に想像することができます。
臨床現場におけるエキスパートとして勤務したいという方は、ぜひ認定看護師の資格にチャレンジしてみてはどうでしょうか?
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