注射を打つ業務は看護師として基本となる仕事の一つです。
しかし、看護師の中には患者さんに注射を打つのが苦手で悩んでいるという方も存在します。特に新人の看護師に苦手意識を抱いている割合が多いですね。
そこで今回は、そのような注射を打つのが苦手だという看護師のために、苦手意識を払拭して上手に注射を打つためのコツやポイントを詳しく紹介していこうと思います。
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看護師の注射業務
「診療の補助」として、
医師の指示があれば看護師自らが注射や点滴、採血などの医療行為を行うことが法的に認められています。
注射には数多くの種類が存在していて、その大半の注射を看護師が実施できますが、中には医師のみにしか認められていない注射もあります。
医師の指示があれば看護師が行うことのできる注射の種類は、皮内注射と皮下注射、筋肉内注射、静脈内注射、点滴静脈注射、採血となっています。
1)皮内注射
皮膚のすぐ下(表皮と真皮の間の皮内部分)に打つ注射のことです。ツベルクリン反応や、アレルギー反応、薬物過敏などの疾病診断、ワクチン接種などの予防のために使用されることが多い注射です。
2)皮下注射
皮下組織(皮膚と筋肉の間)の内部に薬液を注入する注射方法です。薬剤の経口的な投与が不可能な場合や早期に効果を期待したいケースなどに使用されます。
3)筋肉内注射
筋肉の組織内に薬液を注入する注射方法で、別名:筋肉注射とも呼ばれています。上腕部や大腿部、臀部などの筋肉に打つことが多く、皮下注射よりも有効成分は吸収されやすい特徴があります。
4)静脈内注射
直接静脈内に薬液、あるいは栄養液などを注入する注射です。薬液が血液を介してスピーディーに全身に浸透する特徴があります。皮下注射や筋肉注射が不適当な場合などに用いられ、早急に確実な効果を望む際に採用される方法です。
5)点滴静脈注射
ボトルやバッグに入っている薬剤を吊るして、静脈内に留置した注射針から少量(一滴ずつ)投与するものを指します。経静脈投与の一種で、一般的に「点滴」と略して呼ばれることが多いです。
6)採血
輸血や血液検査などを行う場合に静脈から血液を採取する際に使用されます。
注射が苦手な看護師の特徴
注射が苦手な看護師の特徴は主に下記のようなケースが考えられます。
精神的に弱い性格
注射をするのが苦手だという看護師は意外と多いです。注射が苦手な看護師の多くは、
一般の看護師と比較して精神的が弱い傾向があります。
このような性格の場合は注射をする時に手が震えてしまう、失敗したらどうしようと動揺してしまい、失敗してしまう確率が高くなります。
注射をする機会が少ない職場に勤務している
また、
注射をする機会が少ない方も苦手意識を持っています。例えば、介護施設や福祉施設で勤務している看護師などです。
大学病院で勤務している看護師も注射を担当する機会が少ないので、苦手意識を持っている割合が多いですね。
注射の時に手が震える原因
注射の時に手が震える際に考えられる原因を紹介します。
不安や緊張が大き過ぎる
注射をする際に手が震えてしまう原因の大半が
不安を感じ過ぎているということです。
人間は不安を感じ過ぎたり、緊張しすぎると思うように身体を動かすことができません。
精神的なプレッシャー
上記の原因に類似していますが、
先輩看護師からのプレッシャーを感じることで手が震えるケースがあります。
例えば、先輩に怒られた直後などに業務を担当する際などによく見受けられます。
周りの目を気にしてしまう
周りに他の看護師や医師がいなければ緊張せずに注射することができるのですが、周りに人がいる場合は周りが気になって緊張したり、自分のペースで実施できずに手が震えるケースがあります。
上手に注射を打つためのコツ・ポイント
上手に注射を打つために効果のある対策は下記のようなものが効果的です。
患者さんとコミュニケーションを取る
ベテラン看護師になればなるほど、患者さんと会話をしてコミュニケーションをとっているのが分かると思います。
患者さんと会話をすることで緊張がほぐれたり注意を分散することができるので、手の震えを抑えることができます。
あなたが注射を担当する際は患者さんに「少しチクッとすると思いますが、すぐに終わりますよ!」などと声を掛けてみてください。
回数を重ねることで慣れる
もしあなたが新人看護師であるなら、それほど心配することはないと思います。
回数を重ねることで徐々に慣れていきます。その結果、緊張する度合いが軽くなっていき、手が震えず注射をすることができるようになると思います。
何よりも手が震えることに対してあまり意識しないようにすることが大切です。新人なんだから仕方がないと割り切るくらいの気持ちでちょうど良いです。
的確に血管を見つける
点滴や採血、静脈注射などの注射を打つのが上手な看護師は、共通して血管を探すのが上手です。あなたも経験していると思いますが、血管を見つけるまでにはある程度の時間が必要となります。
血管さえ見つけることができれば、ある程度回数を重ねることで誰でも注射をすることができます。
血管を見つけるコツは血管は目で見るのでなく、指で感じるようにすると見つけやすいです。点滴や静脈注射などの場合であれば、血管が動かない位置を探すことがポイントですね!
また、血管を見つけるのが上手な先輩看護師がどのようにしているのかを実際に観察するのもお薦めです。
注射を打つ機会が少ない職場もあります
上手に注射を打つことができないということに悩んでいる方もいると思います。しかし、注射ができないということだけで、看護師の仕事を辞めるのは勿体ないです。
看護師として注射を打つ機会が少ない職場はたくさんあります。
例えば、注射を打つ機会が少ない診療科としては、精神科が挙げられます。また、大学病院は業務が細分化されていて、注射業務は医師が担当することになっています。
さらには、訪問看護や訪問入浴などの介護サービスや一般企業内の産業看護師、大学の保健室、保健管理センター、保育園などの看護師求人も数多く存在します。
このような職場で勤務することで注射業務を任されずに看護師の仕事を続けることができます。
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